ZBrushで作成した色付きポリゴンデータをRhinocerosで確認する方法

こんにちは。
今回は少しマニアックな内容をお届けします。

皆さんはZBrushで作成した色付きポリゴンデータをRhinoceros上で確認したいな、と思ったことはありませんか?
ZBrushのデフォルト機能のみを使用すると、ポリゴンデータをUV展開、ペイント情報をテクスチャ化、OBJで出力と、若干手間がかかる上に、ポリゴン数の多いデータはUV展開に時間もかかりますね。
今回はそれらを経ずに、ZBrushで作成した色付きのポリゴンデータをPLYという形式で出力して、Rhinocerosで閲覧する方法をご紹介します。


■PLYデータの出力
PLYにはポリゴンの各頂点に「頂点カラー」という色情報が割り当てられています。(PLYについての詳しい説明は省きます)
PLYで出力することによって、テクスチャ情報がなくとも、各頂点に割り当てられた色情報によってカラーを表現できるというわけです。

通常のZBrushにはPLYをインポート・エクスポートする機能がありませんが、
プラグインの「PLY Format」をインストールすることでPLYのインポート・エクスポートが可能になります。
下記の項目を参考に、「PLY Format」をインストールしましょう。
(ZBrush4R8のプラグインですが、ZBrush2018でも起動が確認できています。)

ZBrush Central : http://www.zbrushcentral.com/showthread.php?193288(外部リンクになります)

1.赤線上部のURLよりダウンロードし、ファイルを解凍します。
 解凍されたフォルダ内には「PLYformat_4R8.ZSC」と「PLYformatDataフォルダ」があります。

2.ZBrushを起動している場合は終了します。

3.「PLYformat_4R8.ZSC」と「PLYformatDataフォルダ」の両方を
Windowsの場合はCドライブ→Program Files→ZBrush 4R8/Zbrush 2018(バージョン毎にフォルダがあります)→ZStartup→ZPlugs64フォルダ内にコピーします。
Macの場合はアプリケーション→ZBrush 4R8/ZBrush 2018(バージョン毎にフォルダがあります)→ZStartup→ZPlugs64フォルダにコピーします。

4. ZBrushを再起動すると、Zpluginパレットに「PLY format」のサブパレットが表示されます。

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では、ZBrushを起動してPLY出力をしてみましょう。


ZBrush上でポリペイント機能を使用し、色を付けたデータ用意します。
(わかりやすいように色分けしてあります)



Zプラグインパレット内に「PLY Format」のサブパレットがあるので、「エクスポート」をクリックします。任意の場所に出力すると、『file exported』というダイアログとともにPLYデータが書き出されます。

早速、出力したPLYをRhinocerosで読み込みましょう。


出力したPLYをRhinocerosにインポートし、表示モードを「シェーディング」にすれば完了です。
色付きのポリゴンデータとして、読み込むことに成功しました。



残念ながらマテリアルの設定が反映されないため、「レンダリング」には向いていません。



GeomagicDesignXでも同様に色付きのポリゴンデータとして読み込むことができました。


このようにプラグインの導入で手間のかかることを簡単に完了させることができるようになるので、普段のワークフローに活かすことができるプラグインが無いか、探してみてはいかがでしょうか。

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