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Showing posts from October, 2016

Osnapの隠し機能

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Rhino の画面下部にある Osnap( オブジェクトスナップ ) のツールバーには、 隠し機能があるのはご存じでしょうか? 今回は 3 つご紹介します。     Osnap の隠し機能…その① 複数のオブジェクトが密集している所で作図を行っていると、 Osnap の働きにより、意図しない地点にカーソルがスナップしてしまう事があると思います。 そんなときは、 [Alt キー ] を押しながら作図の作業を行ってください。 [Alt キー ] を押している間は、一時的にすべての Osnap が無効になります! Osnap の隠し機能…その② [Shift キー ] を押しながらカーソルをチェックボックスのところに持っていくと、 通常のチェックボックスがラジオボタンの形に変わり、“端点オブジェクトスナップ ( 一時 ) ”と いう風に表示されます。 たとえば、中心点へのスナップは必要な時が限られていると思いますので [Shift キー ] を押しながら、“中心点オブジェクトスナップ ( 一時 ) ”の状態でクリックすれば 一回だけ中心点スナップを使用した後はチェックが自動的に外れています。 Osnap の隠し機能…その③ [Ctrl キー ] を押しながらカーソルをチェックボックスのところに持っていくと、 なんと通常のチェック項目とは異なるオブジェクトスナップ項目が新たに表示されます。 こちらが気になる方は…、一度ご自分の Rhinoceros で確かめてみて下さいね! 以上、Rhinoceros教育講師の勝間でした。

ZBrush導入トレーニング レポート

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10/12(水)に弊社にてZBrush導入トレーニングが開催されました。 参加された方は全員ZBrushを触ったことがない初心者の方々でしたが、 3時間である程度ZBrushに慣れたかなと思います。 最近ではZBrush Coreが発売されて日本語が使えるようになったみたいですね。 ますます学生や初心者の方でも導入しやすくなると思います。 弊社ではZBrushでフィギュアや玩具、造形物、遊戯機器など主にCGではなくモノになることを前提としたモデリングにZBrushを使用しています。 また、Rhinocerosや別のCADと組み合わせて3Dモデリングを行っています。 弊社でどんなことができるかというものを簡単にご紹介したいと思います。 サンプル 例として3Dプリンターで出力用のアシカの玩具サンプルをご紹介します。 ZBrushで造形、3Dcoatで肉厚付けを行いました。 GeomajicでCADデータに変換 SolidWorksで設計 次回のZBrushトレーニングについて 今後はそういった方向に特化したトレーニングなども開催できればいいなと考えています。 また、ZBrushでこういうトレーニングをしてほしいなど意見がありましたらぜひお問い合わせ下さい。 実際に制作として請負も行っていますので色々相談に乗れると思います。 次回のZBrush導入トレーニングは来年の1月か2月の予定です。

Grasshopperでポリゴンスタイルの形状を作成!

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Rhinoceros上で動作する無料プラグインソフトGrasshopper(グラスホッパー)にて、サーフェス表面をポリゴンスタイルに変換する手法をご紹介します。 まず完成した形状画像がこちらです。 Grasshopperはむずかしい…? Grasshopperは"プログラミング"の業界で用いられるような、"アルゴリズム"を組み立てることで "コンピューテショナルデザイン"ができるというシロモノですが、 おそらくまだ使用されたことがない方は、相当難しそうだ…という印象をもたれているかと思います。 しかし、実際にはGrasshopper上に用意されているコマンドをつなげていけば、その結果がRhino上にすぐ表示されますので、意外と少ない操作でできてしまう作例もあります。 冒頭にお見せした作成は、Grasshopper上で以下のアルゴリズムで出来ています。 いかがでしょうか? 意外にも、短くて簡単そうな構造で表現されている事が分かります。 Grasshopperは最初に使い始めるのに慣れが必要ですが、基本の使用方法が分かれば様々な可能性を秘めていると思います。 建築業界をはじめ、世界中で使用されていますので、今回ご紹介したようなユーザーの作例を参考に、お手元のRhino(Grasshopper)でアルゴリズムをそっくりそのまま再現するという事も可能です。 弊社で開催しているGrasshopper入門トレーニングでは、Grasshopperをこれから始めようとしている方向けに、必要な情報を絞って重点的にお伝えしています。 作例では不十分な部分 今回ご紹介した作例では、上面部分では綺麗なポリゴンカットの分布になっていますが、側面に回り込んでいくフチ部分では面の密集具合が悪くなっています。 トレーニング内では、その部分を解決する別の手法もご紹介していますので、 ご興味を持たれた方はぜひトレーニングにご参加ください! 次回トレーニング開催日のお知らせ 【日時】2016年10 月27日(木) 10:00~17:00 【会場】 名古屋市中区丸の内3-17-6 ナカトウ丸の内ビル2F トレーニングルーム 【日時】2016年11月25日(金) 10:00~17:00 【会場】 大阪産業創造館 5F人材育成センター パソコン実習室

TECH Biz EXPO 2016出展

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TECH Biz EXPO 2016出展 この度11月16日(水)~18日(金)、名古屋の吹上ホールで開催される次世代ものづくり基盤技術産業展 TECH Biz EXPO 2016に出展します。 展示品 ・HDI Advance R3  ・HDI 120 ・MVC F5-B ・MVC F5-SR ・Pocket Scan 3D 弊社で取り扱っている3Dスキャナがメインになりますが、スキャンデータの編集、メッシュデータからサーフェスデータを構築するリバースソフトGeomagic DesignXの展示実演を行います。 (もちろんRhinocerosも用意します。) スキャンサンプルもドアパネル、配管サンプル、エンジンマウント、靴など様々なサイズ、質感のものを取り揃え来場者様にとって最適な3Dスキャナのご提案が出来るよう現在準備の方を進めております。 TECH Biz EXPO 2016 URL http://www.techbizexpo.com/ ディプロススキャナ専用サイト3D3 http://www.dipross3d3.com/ それでは当日皆様に会えるのを楽しみにしております。 ディプロス㈱エンジニアリング事業部の鈴木でした。

Rhinoceros × Adobe Illustrator

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Rhinoを持っているデザイナーのみなさんこんにちは。 昨今は各種デザインツール(アプリ)の値段も下がってきましたので グラフィックデザイナーとプロダクトデザイナー、3Dモデラーの垣根が どんどん無くなってきてますよね。 Rhinocerosを買ったけど思った程使う機会が少ないなと すっかり使わなくなってしまったデザイナーの方いませんか? 本日はそんなデザイナーの方へのRhinoの活用方法のご紹介です。 AdobeIllustratorでモノを作ったり描いたりしていると たまに幾つかのまとまったオブジェクトの変形に困ることありますよね。 例えば  ロゴをまとめてグイーン  とか。 ロゴを球面上にキレイに配置したい  とか。 ドットパターンを布上にブワッとj配置したい  とか。 そんな時は気軽にRhinoに持って行ってみてください。 AdobeIllustratorとRhinocerosは非常に親和性が高く、 変換時のパスの処理もブツブツ切れたり煩わしい事はありません。 Rhinoは3DCADですが、2Dの AIの補助ツール としても優秀なんです。 早速使い方ですが。 ◆AI上で変形したいパスと ざっとこんな形にしたいという断面形状を作成します。  ◆RhinoでAIで作成したファイルを【インポート】します。 ◆こんな形に変形したい という 断面線を【押し出し】て板状にします。 ◆変形した板にオブジェクトを【投影】します。 ◆変形した板オブジェクトの要らない部分を【トリム】して捨てちゃいます。 その後【選択オブジェクトをエクスポート】でAIデータとして書き出します。 ◆AIデータを開くとRhinoで書き出す時のカメラアングルの状態でAIパスが作成されています。 ◆パスデータは繋がっているのでそのまま色付けして完成!! もちろんRhinoでも1から作図はできますが、やっぱりAIでライン引くほうが早いですもんね。 グラフィックツールとしてのRhinoの活用方法のご紹介でした。 季節の変わり目で社内で風邪が流行り始めたディプロス デザイナー 川合でした。

SolidWorksで形状の使い回しをする方法について

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SolidWorksでアセンブリのモデリングを行っていると 全ての部品において何度も使い回しをしたい部位が出てくる事があります。 例えば、「真鍮ピン」。1本作るだけでは、大した時間を要さないものの 各部品ごとに何本も同じ工程を繰り返すのは、無視できない時間のロスとなります。 今回は、過去に用意しておいたフィーチャを、別のモデルに反映させる 「デザインライブラリ」についてをご紹介します。 【手順】   1.繰り返し使用したいモデルも用意する      今回は真鍮ピンを作成した。   この機能を使う為には、親子関係の意識が大切となる。   例では    1)ピンの径に対し、大き目の円を書き、ピンに対し長めの距離を押し出しする。    2)上記のボディを基に、平坦な円形の面にスケッチを入れ、ピンの径と同じだけの      円を描く。この時、エッジと描いた円の中心点とを、同心円の幾何拘束をつける。    3)このスケッチを基に押し出しカットを行う。    4)以下、これまでに作成したフィーチャのみを親要素とした      押し出しやカット、面取り等を使い、真鍮ピンのデータを作成する。   2.デザインライブラリの準備をする      1)上図の①をクリックすると、デザインライブラリが展開される。この時、空クリックで     ライブラリが閉じてしまう為、ピン留めをしておく。   2)さきほど作成したフィーチャを保存するフォルダを追加する。②の「ファイルの場所を追加」で     任意の保存先を指定する。   3)視程したフォルダが右上の一覧に追加されるので、それを選択御、上図の③    「ライブラリに追加」をクリックすると、ダイアログが展開される。   3.デザインライブラリに追加する      1)ライブラリに追加をするのは、以降使い回しをしたい「真鍮ピン」そのものを作成する為の    フィーチャとなる為、最初に押し出しカットを行ったフィーチャ以降の全て(吸収された    フィーチャも含む)を選択する。左上の入力欄に全てのフィーチャが選択された事を確認し    その下にある欄に、任意のファイル名を入力する。ここではわかりやすい様に    「真鍮ピン」と名前を付けた。   4.別ファイルにて作成した形状に、真鍮ピンを取り込みたい部位に反映をさせる      1)デザインライブラ