Rhinocerosでの抜き勾配確認方法

設計担当の鈴木です。

今回はRhinocerosで樹脂製品の設計を行う際に必要になる抜き勾配の確認方法を
ご紹介いたします。

抜き勾配とは金型から成型品をスムーズに離型させるために付ける傾斜のことです。
抜き勾配を付けると金型が開いた瞬間に成形品と金型に隙間ができ、結果成形品がスムーズに取り出せるということになります。

それではマウスを題材に抜き勾配を確認するためのコマンドを紹介します。

解析ツールバーの中に「ドラフト角度を表示」というコマンドがあります。




コマンド選択後、金型の抜き方向から抜き勾配を確認したいポリサーフェスを選択します。





すぐに解析結果がカラーマップで表示されます。
今回の設定ですと抜き勾配2度以上が青、1度が緑、赤が0度以下となり垂直面もしくは
アンダーカット部分になります。

Rhinocerosはサーフェスモデラーでありながら設計を行う際に必要な解析ツールなども多く
備えています。
このようなコマンドを使用することで設計前のデザイン段階で量産設計を考慮したデータ作成が
可能になります。









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