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Showing posts from July, 2018

【Rhino6技術情報_vol.5】Grasshopper(グラスホッパー)の使用

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こちらの連載記事ではRhinoceros6の新しい機能や改善点など、 技術者目線で役立つ情報をお伝えします。 第5回目は、気になってはいるけど活用できていない方の多い“Grasshopper(グラスホッパー)” についてご紹介します。 Grasshopperを利用することにより面倒な繰り返し作業を自動化! Grasshopperは、Rhinocerosをプラットフォームとして動作する無料のプラグインソフトです。 Rhinoceros6には標準搭載された為、すぐに使い始める事ができます。 (Rhinoceros5 64bit版では別途インストールが必要です) Grasshopperを起動すると別ウィンドウが立ち上がり、既存のコンポーネントと呼ばれる要素を組み合わせてアルゴリズムを構築していきます。 アルゴリズムに設定されたパラメータを変更することによって、幾何学形状の大きさや、個数、方向などを調整することが可能となります。 またGrasshopper特有のモデリング技術として、サーフェスを縦横方向に区分したりサーフェスの表面に沿った向きでオブジェクトを配置という作業が行えるので、製品の表面にパターン形状をモデリングする際に主に活用されています。 今まで手作業で1つずつモデリングしてきた曲面上のカットパターンの作成など、 デザイン修正の度に1から作り直していた作業がGrasshopperを使用することによって パラメータの調整のみで済むようになります。 それにより、これまでモデリングの作業に掛かっていた時間をパラメータを調整しながらデザインを考える時間に回すことが出来ます。 動画で学ぶGrasshopperの操作 弊社ではこの度、Grasshopperのモデリング技術を広く多くの方にお伝えするため、Grasshopperの操作内容を動画で解説している自主学習用動画コンテンツを発売いたしました。 通常の作業方法では手間がかかる造形にチャレンジされたい方はぜひ購入をご検討ください! Grasshopper学習コンテンツの詳細・ご注文については、 下記URLの弊社オンラインショップにてご確認ください。 ⇒ Grasshopperコンテンツ商品ページ Rhinocerosを購入する前に体験してみたい方へ ディプロスではRhinocerosの無料体験セミナーを毎月開催しています!

Raise3Dでデュアルヘッド造形を設定する【シミュレーション】

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こんにちは。ディプロスの営業部の山田です。 弊社で取り扱いをしている3Dプリンター「Raise3D」の機能について 今回ご紹介します。 Raise3Dは62万円から購入できる3Dプリンターで、FDM形式(樹脂を積層するタイプ)の機器です。安価な製品ではあるのですが、造形精度が良く、また様々な種類の材料を使った造形が可能で、国内外で非常に販売台数を伸ばしている商品になります。 【Raise3Dプリンターの詳しい紹介はこちら!】 https://raise3d.jp/pre-order/ 今回ご紹介するのは、「Raise3Dで一つの製品を2種類の材料を使って造形する」やり方です。ノズルを2つ使い分けて、材料を組み合わせて造形するのは非常に難易度が高いのですが、Raise3Dはリアルタイムにノズルヘッドの高さを切り替える制御を自動化しているのですごく便利です。またソフトウェアが優秀で、直感的に設定ができるので簡単な作業で造形できます。是非下の動画をご覧ください。 【※動画内容の補足】 両側のノズルを使うと、動いていないノズルから材料が垂れてしまい造形の失敗に繋がるため、交互に造形するための動きがついています。(ウォール作成と呼ばれます) 両側のノズルが200度を常に超えている状態になるので、温まってしまった材料が造形の邪魔にならないように、自動でプログラムを組んでくれるというわけです。便利ですよね。 デュアルヘッド造形やRaise3Dに興味のある方は、是非お気軽にご連絡くださいね! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼Rhinoceros等のソフトウェアの販売、トレーニング・セミナーの申し込みはこちら https://www.dipross-online.com/  (ディプロスオンラインショップ) ▼ソフトウェアの教育、3Dスキャナー/3Dプリンターの情報はこちら https://www.dipross3d3.com/  (3D3 Solutions) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【Rhino6技術情報_vol.4】データの展開容量について

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こちらの連載記事ではRhinoceros6の新しい機能や改善点など、 技術者目線で役立つ情報をお伝えします。 第4回目は “データ展開容量” についてご紹介します。 Rhinoceros5と6で大容量データの展開を比較 ソフト自体の起動時間は除くため、すでに起動中のRhinocerosの画面から大容量のデータファイルを開きます。 当社で使用しているWindows10 Intel(R) Core(TM)i7-3770CPU メモリ16GB のPCでは、Rhinoceros 6にて200MBのSTLデータを開くのに30秒かかりました。 前バージョンのRhinoceros 5にて同じデータを開いた際には50秒以上かかっていました。 ビューの回転時にも体感的にスムーズに動かせると思います。 Rhinoceros 6では以前のバージョンから描画関連のシステムが書き換えられており、より良い環境で作業できるようになっているようです。 メモリによるデータ展開容量 Rhinocerosの推奨動作環境は8GB以上のメモリを推奨しておりますが、 メモリで動作が向上するのは、コマンドの実行ではなく大容量のデータを開く際の速度になります。 メモリは多ければ多いほどデータ展開の動作は向上します。 建築業界でRhinocerosを使用される場合は大量の部材を表示して操作を行う必要があると思いますので、 できるだけメモリを多く搭載された方が大きなデータを展開して操作ができます。 大量の数のサーフェスを含むデータや、3Dスキャンされた高精度なメッシュデータを 扱われる場合にメモリ増設をご検討ください。 Rhinocerosご購入方法 御見積りのご依頼は下記までご連絡ください ディプロス株式会社 エンジニアリング事業部 植田(ウエダ) 電話:052-857-0120 / メール: soft@dipross.jp 弊社オンラインショップからもご購入いただけます。 ⇒ Rhinocerosオンライン購入ページ Rhinocerosを購入する前に体験してみたい方へ ディプロスではRhinocerosの無料体験セミナーを毎月開催しています! 自動車のドアミラーを題材にして、デザイン画からモデルを立ち上げる 実用的なRhinoでのモデリング手順をご体験いただきます。 ●次回開催予定日  2018年7月25日(水

デザイナー必見! Rhino6 新機能「厚み」でモデリングの手戻りを激減

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おかげさまで大好評のRhino6ですがデザイナー目線でも新機能が 多く搭載されておりRhino5と比べても作業性が格段に上がっています。 そんなRhino6の新機能の中で、特に デザイナー向けっぽい 機能の一つが 「厚み」&「ソフトエッジ」 機能 です。 これはサーフェス面を 擬似的にソリッド化 する機能です。 基準になるサーフェスを選択してから プロパティ に新しくできた項目「 厚み 」を「on」にすると 擬似的な厚み が表現されます。 擬似的な厚みなので実際にソリッドデータにはなっていませんが 数値入力で リアルタイムに厚みを増やしたり薄くしたり することが可能です。 また「厚み」ボタンの横にある項目「ソフトエッジ」を「on」にすると 擬似的な 「フィレット」や「面取り」 をつける事が可能です。 この機能はモデラーや設計者向けというよりは 感覚的に厚みを変化させて全体のバランスや形状を調節したい デザイナー向けの機能 と言えるかと思います。 またこの疑似厚みですがレンダリングすると屈折も反映されていますので そのままプレゼンまで持っていくことも可能です。 デザイン確定後に入力されている「厚みの数値」を元に ソリッド化していく事で モデリングの二度手間を減らす 事も可能 かと思います。 またすでにご存知だと思いますが Rhino6では 表示モードの「レンダリング」 (リアルタイムレンダ) が とても良くなりました。 ※上記画像は表示モードレンダリングです 実際にRhino6の「 Rhinoレンダー 」で「厚み」を設定したサーフェスの レンダリングした画像も貼っておきます。 かなりキレイになりましたよね。😉 ※上の3つのコップは作業的にはサーフェスしか作成していない同じ形状のコップです。  緑は厚み無し。赤とメッキは「厚み」をONにしました。  屈折や映り込みなども厚みに反映されています。 Rhino5に比べてマテリアルの作り方が 非常にわかりやすくなった ので 初めてのレンダリングでもすぐにそれっぽい絵作りが可能です。 さらにせっかくなのでRhino6マテリアルはそのままで Flamingoでレンダリング した画像も貼っておきます。 やはりさすが有料レンダラーです。😃 空気感というか、映り込みの量が違います 以上、デザイナー目線でのRhino6情報でした。 R